2016/03/13

映画レビュー『自由と壁とヒップホップ』

こんにちは、広報の丸山です。

そろそろ受験シーズンも終わり、もうすぐ新生活という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
当団体でも新歓の準備を着々と進めているところです。新歓でたくさんの新入生さんたちに会えることを楽しみにしています!

新歓時期の詳しいスケジュールは順次こちらのブログやFacebookにアップしていきますので、興味のある方はぜひご参加ください!


さて、第二回目のレビューコーナーでは、映画『自由と壁とヒップホップ』を紹介します。

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こんにちは!財務&国際渉外の宮城です。

今回紹介するのは、「自由と壁とヒップホップ」というドキュメンタリー映画です。
この作品では、イスラエル領地で生まれ育った青年たちが、日々の葛藤を音楽にして発信すべくヒップホップグループを結成する様子が描かれています。そして彼らが作る音楽にたくさんの人が共感し、心を動かされていく。それはガザ地区や西岸地区に住むパレスチナの若者にも影響を与え、三地区合同のライブを計画しようと動き出す、という内容です。彼らが作り出す歌詞、メロディー、ライブパフォーマンスからは、熱い思いが伝わってきます。過酷な環境の中、それでも希望を信じて音楽を発信していく姿に、心を打たれました。

弊団体の事業である、日本イスラエルパレスチナ合同会議でも、両地域の学生がイスラエルパレスチナ問題に対する思いを自由に表現できる場づくりを大切にしています。地域に関係なく、現地の人々がイスラエルパレスチナ問題から受ける影響は彼らの人生にとってたいへん大きなものであると感じています。アイデンティティーの問題、国際社会からの非難、経済苦、、、数え上げるときりがないほど。そこで、本会議の冒頭では感情をさらけ出す時間を取っています。人間として普遍的に持っている怒りや悲しみをさらけ出すことができて、初めて互いに人間として関わっていくことができ、紛争解決への希望を見出すことができると考えているからです。しかし、過去の合同会議参加者の中には、長年続くイスラエルパレスチナ問題には終わりはなく、希望が見えないと訴える学生も少なくありません。それでも「相手と話したい」と思い、参加応募をする学生は例年後を絶ちません。

本作品で取り上げられているDAMの活動も然り、生身の人間が「伝える」という行為には共通して人の心を動かす力があるのではないでしょうか。現地の学生が、自分自身に現状を打破する力があると信じ、解決への希望を共に持ち続ける存在でありたいと、改めて考えさせてくれる映画でした。

『自由と壁とヒップホップ』,2008

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2016/03/04

ブックレビュー 『イスラエル・パレスチナ 平和への架け橋』

こんにちは!14期広報丸山です。

このたび、もっと多くの人にイスラエル・パレスチナ問題に関心を持ってもらおうと、ブックレビュー・映画レビューのコーナーを始めました。ここでは毎回メンバーが、イスラエル・パレスチナ問題をよく知るためにおすすめの本や映画を紹介していきます。


第一回目は代表の砂村から、 ピースボート編、高橋和夫監修、高橋真樹著『イスラエル・パレスチナ 平和への架け橋』をご紹介。


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こんにちは。代表の砂村です。

今回私が紹介するのはイスラエル・パレスチナ 平和への架け橋』です。


この本はイスラエル人のケレンとパレスチナ人のラミという個人の経験や感情が多く書かれていて、紛争の中で生きるということはどういうことなのか学ぶことができます。また[Q&A]イスラエル・パレスチナ入門のコーナーは、この複雑な問題を分かりやすく解説してくれているので、初めてこの問題に触れる人にオススメです。ぜひ手にとって読んでみてください!


ピースボート編、高橋和夫監修、高橋真樹著『イスラエル・パレスチナ 平和への架け橋』,高文研,2002年

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